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書けば書くほど泥沼にはまっていくような気はする。(計算書偽造問題)
謝る前にケツを出せさんの所で構造計算書偽造問題の話を取り上げていたので、記事に突っ込みながらこの問題について書こうと思った。

先ずは、下の記事についての突っ込みを。


 



 役人が穴だらけの「耐震構造計算ソフト」を作る

「このソフトが合否基準だから、このソフトで計算すれや。俺ら楽だし」

姉歯が盲点をついてちょいと悪さをする。
それをイーホームズ(藤田社長)が検査する。

ソフトでの安全基準条件は満たしているが藤田が「このソフト、糞じゃん。姉歯見ろよ」って告発したら
耐震偽装問題になって、国が「黙ってたお前ら検査機関が悪い」とか言い出した。 



 


・国は「構造計算ソフトの認定」をしたのであって、ソフトを作った訳ではない件
複数の会社が販売している「構造計算ソフト」に国がお墨付きを与えた、と言うほうが正しい。
計算ソフトが各種基準(関係法令や日本建築学会が作成した構造基準)を満たしている事を確認したうえで、「認定ソフト」の指定を行っている。
余談だが、計算方法がソフトによって微妙に違うので、同じ建物でもソフトによって違う計算結果が出たりする


・ソフトに穴があったと言うよりは、姉歯氏が無茶をした件。
俺の覚えている限り、姉歯氏の偽造手法は二種類。


①.2種類の構造計算書を組み合わせて計算書を偽造した。
A床の荷重を正確に入力→「鉄筋量の不足している部材あり」という計算結果を出力 
B.床の荷重を不正に小さくして入力→「すべての部材で必要な鉄筋量を満たしている」という計算結果を出力 
という二種類の計算書を(同じ建物について)作成し、A.Bを組み合わせて
床の荷重を正確に入力→「すべての部材で必要な鉄筋量を満たしている」という計算結果を出力 
という内容の構造計算書を偽造した。


②水平力を半分にした
姉歯氏の使っていた構造計算ソフトには、「水平力(地震力、風圧力を指す)の倍率」を指定することが出来、これを0.50(通常の半分の値)にした。
(耐震強度偽造問題が発覚してから、構造計算ソフトの開発担当者にこの事を聞かされたイーホーズ側はビックリ仰天したそうな。
何でそんなことが出来るんですか?!水平力を半分にしていい建物なんて日本には存在しませんよ!?」とか言って。
それに対して、メーカー側は「ソフトに汎用性を持たせるため、そのような項目がある」と説明したそうな。(確認申請の要らない、架台などの計算を想定していると思われる)


①にしろ、②にしろ、ソフトのせいにするには少し酷な話ではないか、と俺は考える。


・国(正確には県または市町村)は確認検査機関(イーホームズなど)の確認業務に対して責任を持つ。
建物の建築確認業務を行う県または市町村のことを以後、「特定行政庁」と表記します。「地方公共団体」もほぼ同じ意味に捉えてもらっていいと思う。
最高裁の判例(H17.6.24 判時1904・69)によると、
「建築基準法の内容(6条)から考えると、確認に関する事務を地方公共団体の事務とする前提に立った上で確認検査機関に確認に関する事務を特定行政庁の監督下において行わせているという事が出来る。よって、確認検査機関による確認に関する事務は、地方公共団体の事務である」
(判例の記事を自分なりに要約したつもりだが、余計分かりづらいな、これはw)


つまり、「確認検査機関は特定行政庁の仕事を代行しているのだから、特定行政庁は確認検査機関の確認業務に責任を持つ」という事。


 


突っ込みは以上です。
(参考:(株)エクスナレッジ刊「建築知識 2006年10月号」
曖昧な知識を元にして書いている部分も多々あります。おかしい所があれば、どうか指摘して下さい)
-----------------------------------------------
以下は、事件に対する個人的な感想。
俺は、イーホームズのHPを読んだ時から、藤田社長に悪印象を持っている。
読者に事件の関係者(ex.ヒューザー社長、アトラス設計)への悪印象を植え付けるような文章を自社のHPに平然とUPするような人間を、俺は信じない。


これで、藤田社長が告発している内容がヤケクソの嘘八百であれば、話は早いのだが、そうも行かないようだ。
藤田社長に「偽造あり」と名指しされたマンションの建築主の対応は不可解極まりないし(リンク先は「きっこの日記」)、
別の「偽装疑惑物件」の構造計算書の概要書を読んだら確かに積載荷重の数値がおかしい(リンク先参照(pdf)



 「6ページ(引用者注:pdfファイルにおける9/20ページ)の表 住居用の積載荷重 地震用が300N/㎡(一般の居室は通常600)となっているが、一般居室で低減してしまって良いのか?600で計算すると大地震時の検討でアウトになるから、わざと小さい値を入れていると勘ぐられても仕方ないのではないか?」 



(低気温のエクスタシーbyはなゆー: 藤田氏が名指しした「エグゼプリュート大師駅前」が突然販売中止! より)
という指摘の通り、積載荷重の値が法令で定められているものよりも小さい。(「地震時の積載荷重を半分に減らしてよい」とする法的根拠ってあったっけ?俺は知らない)
ただし、床全体の重量で考えると、
(計算書での地震用重量/本来の地震用重量=0.94
と、6%しか重量は減っておらず、少なくとも姉歯物件のように「要取り壊し物件(必要耐力の50%以下)」になる可能性はそんなに大きくないと考える。
とにかく、構造計算書の全文を読まない限りは結論が出せない(上記のpdfファイルはあくまで「概要書」で、構造計算書の本文は100ページを優に超える分量のはず)


だから、謝る前にケツを出せの管理人(「ゆーいち」氏。この記事のコメント欄参照)が書いている通り、
「考え方や解釈が難しい」
問題だと思っている。少なくともマスコミが喜びそうな善悪のハッキリした事態にはなりそうもない。
しかも、俺自身が構造計算の仕事をやっているから、下手な発言をすると「天に向かって唾する」事態になりかねないし・・・
でも、これだけは。

「旧耐震基準(S56年以前)で建てられた建築物も偽造物件と同じように危険なのだが、どうしてみんな耐震診断・耐震補強工事をやりたがらないんだ?」
ちゃんとした資料が手元にあるわけではないけど、姉歯氏の計算書偽造が明るみに出て、「建築物の耐震強度」に関心が集まるようになっても、旧耐震基準で建てられた建物の耐震診断・補強工事を行う人はそんなに増えてない、と聞く。(間違いなく増えてはいるけども)
もし、「住民の生命が震度5強程度の地震で脅かされるような事があってはならない」と本気で考えている第三者がいるのなら、まず自分の家の耐震強度を気にすべきだ。そして、もし強度が不足していたら速やかに工事すべきだ。・・・金銭的に考えて難しいと思うが。


「偽造物件の設計者=殺人者」と言わんばかりの言論を読むたびに、そういうことを考えてしまう。
「設計者や業者に騙されて、不当に価値の低い物件を掴まされた」という話ならまだ理解できるのだが。

参考リンク:本文であげた以外で、参考になりそうな記事があったのでリンク貼っておきます。
反戦な家づくり イーホームズ藤田社長のメッセージを解説してみる

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